ジュリアンさん(女性)によるブログです。
年齢はただの数字!何歳でもやりたいことを形にする。
そんなポジティブな気持ちになれるのもアメリカ留学の良さかもしれません。
それではジュリアンさんの50代半ばのサンディエゴ留学ブログをお楽しみください!
留学を決めるまで
もう何十年も前になりますが、学生の頃に1年間サンディエゴに語学留学しました。バブルや円高で浮かれていた時代、日本人留学生がたくさんいました。
私にとっては初めての海外でしたし今ほど情報がなかったので、何もかもがキラキラと輝いて見え、勉強なんかそっちのけで遊んでばかりいました。
その後、日本に戻り就職し結婚し出産し子育てしと流されるように年月は過ぎていきましたが、いつも心の中にはサンディエゴで過ごした日々があって、漠然といつかまた行きたいと思っていました。
2年前、下の子の就職が決まった頃、「行けるかも」と実現の可能性を感じました。仕事がフルタイムになって給料が増えたと同時に子どもにかかるお金が減って少しずつ貯金できるようになりました。コロナで強制的に旅行に出かけられないことは節約には好都合でした。仕事の合間に「どのコースに参加しようかなぁ…」などとネット検索するのがとても楽しみでした。
語学留学にはあまりいいイメージを持っていなかったので、最初はビジネスコースを受けようと思っていました。が、英語の勉強が全然進まず、TOEICは860止まり、TOEFLは62という状態で求められている点数には到底届かず。(若い子たちに混じって一応2回TOEFL受けました)
ですが、背伸びする必要があるのかと思い直して、ビジネス英語とアカデミック英語のクラスを受講することにしました。
UCSDの英語プログラムに申し込む
UCSDの英語プログラムのHPを見ると、自分でも手続きできるなと思えるくらいわかりやすく申し込み方法について書かれています。このサイト、仕事の合間に何度見たことか…。私は何かあったときに頼れる人がほしかったので、いくつか問い合わせた中ですぐに親切なメールを返してくれた留学ONEのMayさんにお願いすることにしました。
仕事もあるので早めに手続きを始めましたが、コロナでオンライン化が一気に進んだのか、I-20もメール添付ですぐに送られてきましたし、スタッフのメールの返信も早かったです。
F1ビザ申請も郵送でいいというタイミングでしたが、もう2度とこんな機会はないかもしれないと、赤坂のアメリカ大使館まで嬉々として面接を受けに行きました。コロナの影響が依然あった時期のせいか、面接に並んでいる人は10人くらい、全ての手続きは30分くらいで終わりました。
学費の支払いもクレジットカードで簡単に行えました。為替が大きく動いていたので多少タイミングを図りましたが、先のことはわからないので、あまり気にしなくてもよかったかなと今となっては思います。
手続きには予想外にお金がかかりました。おもにビザ申請と予防接種です。ビザ申請には申請料の他にSEVIS(オンラインシステムの使用料)350ドルが必要です。予防接種(抗体検査)はツベルクリン反応と麻疹・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡、T-dap*、それからコロナワクチンです。トラベルクリニックで受けると便利です。どれも私は抗体があったので、T-dapのみ接種しました。
*T-dap:百日せき、ジフテリア、破傷風の三種混合ワクチンのこと
住むところと飛行機の手配
ANAマイルをクレジットカードで貯めていたので、早めにプレミアムエコノミーの特典購入券を購入しました。が、不測の事態が起こったため、出発当日にキャンセルすることに。
乗り継ぎのサンフランシスコからサンディエゴのチケットも同じくキャンセルしました。そして、3日後出発のJAL直行便チケットを正規運賃で買いました。今のところ帰りのチケットはまだ買っていません。
住むところに関しては、Mayさんおすすめのホームステイが運よく見つかればホームステイでと思っていましたが、コロナの影響もあってか適当なところがないようなので、家具付きアパートを検討しました。現地入りする前に実際の部屋や周りの雰囲気を見ることができないので、みんなが利用するコスタベルデをとりあえず1か月の契約しました。こればっかりは人によるでしょうが、私はなかなか住み心地がよく、さらに1か月の更新をこれからするところです。
契約は、UCSD Extended StudiesのHPで紹介している斡旋会社アナトリアコーポレーションと直接やりとりしました。
不測の事態
さて、だいたい準備が整ったという頃、介護施設にいる高齢の父のお腹がパンパンに張ってきました。ジストという大きな悪性腫瘍が3つもあり、「がんほど予後は悪くないから確かなことは言えないけどあと1か月くらいかな」というのが医者の見立てでした。4月末に介護施設で看取りのサインをしました。何かあったら受けられないかもという中で、オンラインのプレイスメントテストを受けました。かなり悩みましたが先のことはわからないので、予定通り行ってしまおうと思っていました。父は行きなっていうに違いないので。
幸か不幸か、この留学のために仕事を辞めていたので、毎日父の様子を見に行くことができ、日増しに痩せてもう先が長くないのが素人目にもわかるようになってきました。
5月末出発予定の直前に、アカデミック英語のプログラムを1か月後ろ倒しにすることにしました。
この時にはMayさんにとてもお世話になりました。学校にプログラムを変更したい事情を説明してもらい、さらにサポート外だと思うのですが、アパートの斡旋会社にも事情を説明して交渉してもらいました。学校からはすぐに新しいI−20がメール添付で送られ、アパートのキャンセル料も免除されました。
ことはこれで終わりませんでした。リスケした出発日当日の朝に父が亡くなりました。飛行機チケットを買い直したのはすでに記した通りです。
さて、タイトルが「楽しむ」なのに、割と大変そうじゃないのという内容になってしまいました。でも、この歳になると仕事やら介護やら家族やらの事情を多くの人が抱えています。それをどうやってクリアしながら進んでいくかというチャレンジも含めて楽しめることが、大人の留学の醍醐味かもしれません。(決して父の死を「楽しんだ」わけではありませんが、サザンをBGMに温かな家族葬をすることができました。)
さて、夢にまでみたサンディエゴでの1週間が過ぎました。アパートから徒歩数分内のUTCというモールで、高級車の店舗の前に座ってカプチーノを飲みながらこの記事を書いています。特に何もしなくても、どこかへ出かけなくても、真っ青で透明な空と清涼な空気に包まれる週末は、「ただこれだけで幸せ〜」な気分です。自分が何が必要で何をしたいかがよくわかっているこの歳で留学するのも悪くない…というかすごくいい!と感じています。
そして、もし行きたいと思っているなら踏み出す最後のチャンスかなとも思います。目は見えなくなってくるし体力的にも怪しくなって、ギリギリ大丈夫かもというお年頃です。
ビジネス英語4w+アカデミック英語4w+旅行の計3か月間アメリカに滞在して帰国する予定です。決して長い期間ではありませんが、「ここ」の「いま」を伝えることができたら、そして少しでも後に続く人の参考になったら、とてもうれしいです。
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