今日は英文エッセイについて書きます。
アメリカの大学院やMBA、そしてUCSDのビジネスコースや、TEFL(英語教授法)コースを申し込むときには英文エッセイの提出を求められます。また留学中もエッセイを書く課題が頻繁に出てきます。
UCSDのビジネスコースの場合は200ワード以上、TEFLコースの場合は1ページと定められています。いずれもプログラムの受講希望理由や受講にふさわしい人間であるかを説明します。
日本の教育を受けているわたしたちは「1ページ」などと言われると「段落はいくつでもいいのでしょうか?」など、細かい条件に焦点を置いて確認したがる傾向がありますが、言うまでもなく大事なのはエッセイの中身です。
では具体的にどのようなことを書く必要があるのでしょうか。
エッセイの書き方は自由なのですが、論理的に書くことが求められると思います。
今回は論理的にエッセイを組み立てるための一つの方法をご紹介します。
冒頭:エッセイの趣旨
※英文エッセイの場合、最初に結論を言ってしまいます。
主文①:これまでの学歴や職歴など
※細部にこだわるわたしたち日本人、ついつい細かいことを書いてしまいがち。
ここは意識して全体像を書きます。だらだら事実を書くのではなく
アピールになるポイントを意識して書くことが大切です。
具体的には、誰もが知っている大型顧客の名前を挙げてみたり
実績として出た数字(金額や人数など)で具体的に挙げたりします。
主文②:プログラムを受講したい理由
※主文①で書いたこととつながりがあるといいかもしれません。
あるいは今後のキャリア目標を述べ、受講理由に持っていく方法もあります。
1つ1つのセンテンスの文法を気にするよりも
文章全体のフロー(流れ)を意識します。
またどうしてUCSDのこのプログラムがいいのか、という点も
書いておく必要があると思います。
結論:まとめます
※①、②で述べたことをまとめて、締めます。
英文エッセイを書くときのポイント
①センテンスが全て”I”から始まっていませんか?
「I (わたしは)・・・」「I (わたしは)・・・」と同じ単語を続けて使うのは
あまり美しい英文とは言えません。英語は同じ単語の重複を嫌います。
”I”以外で始まる文体を目指してみてください。
動詞や名刺もできれば同じ単語を避けて、同義語を使うことをおすすめします。
②相手がイメージできるような文章を!
「国際規模のA社で営業職をしていました。」
これだけではどんな製品を、どんな客向けに、という部分が分からず
抽象的な内容で面白みにかけます。
英語で文章を書く場合、ついつい単純な文章を書いてしまいがちです。
「国際規模のA社のエネルギー部門で、太陽光発電機の営業をしていました。
主な顧客は・・・」などと書くと読み手も想像ができると思います。
③大げさな表現・ずれた表現
「大学時代に英語を専攻したことが、その後わたしの人生を変えました。」
具体的にどう人生を変えたのか説明する必要が出てきてしまうので要注意です。
「大学時代に海外を10カ国旅行しました」
自分としてはすごいことのように感じるかもしれませんが
それがプログラム受講の志望理由とどのように結びつくのか考える必要があります。
また将来の目標を語るときに、受講したいプログラムと無関係のものの場合
「ではどうしてうちのプログラムで学びたいの??」と
突っ込みどころのあるエッセイになってしまいますので気をつけましょう。
④詳細に踏み込みすぎない
日本の就職活動によくある自己アピール方法に
「○○○という業務経験の結果、XXXのスキルがつきました」とすることがありますが
○○○が詳細すぎて、文章が長くなる割にアピールにつながらないことがあります。
また、「1日20件をノルマに一般家庭を突撃訪問しました。」
「1ヶ月に電話を50件かけて販売しました。」など
自分の頑張りを伝えたいがために詳細に触れがちですが
日本では喜ばれる(?)苦労ネタは評価されづらいと思います。
⑤自分がプログラムにどう貢献できるか
「受講したいです」と言うのは誰にでもできます。
けれども自分が大学やプログラムに対してどのように貢献できるかについて
述べているでしょうか?
教師陣から授業を受動的に受ける日本式の教育と
学生も自分の意見や経験を積極的に発言することで
双方向的に授業を作り上げていくアメリカ式の違いが大きく現れる部分です。
以上、ご参考になれば幸いです♪
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