UCSDエクステンション
ELI(英語コース) 人気授業 第1回
“Grammar Queen”
「文法の女王」キム・ローガリ先生(女性)
先生の専門分野:文法、英語教授法
キム先生はUCSD
Extensionで20年以上教えているベテラン先生。先生は英語を教えるだけではなく、プログラムのカリキュラム作りを行うコーディネーターでもあります。授業中、一人ひとりに語りかけてくれるキム先生。まとまりのあるクラスが定評です。そんなアメリカの優しいママのようなキム先生にインタビューしてきました。
留学生に英語を教えることについてどう思っていますか?
わたしは教えること、そして世界中から集まる学生たちとのコミュニケーションを心から楽しんでいます。留学生を教える仕事に30年就いているんです。人生まるごと留学生のために捧げてるって感じかしら。
英語を教えるにあたっての先生の目標はなんですか?
わたしの教師としての目標は、英語学習者がそれぞれの持つ目標を達成できるようサポートすることです。わたしの仕事は生徒たちが自分たちで具体的な課題を見つけ、目標に到達できるような方法を示してあげることだと思っています。
キム先生は学生たちから”Grammar Queen(文法の女王)”と呼ばれています。実際先生はUCSD Extensionでも特に優秀な先生の一人だと思うのですが、そもそもどうして文法に情熱をかたむけるようになったんですか?
本当にどうして文法にこうも情熱を感じるようになったのか分からないんですよ。文法に情熱を感じるなんて変ですよね。文法にのめりこむようになったきっかけは、大学院で言語学を学んでいたときです。英語構文のクラスを取っていて、当時すでに英語を教えていたのですが、自分がクラスで学んでいることと、留学生に教えていることが直結していると気づいたんです。それ以来、文法がどのように機能するのか、どのように学生に説明すると分かりやすいのかと絶えず研究を続けてきました。
先生はアラビア語が話せて、留学経験もあると伺いました。そのことについて少し教えていただけますか?そのときの経験が今のキャリアや生活にどのような影響がありましたか?
もともと歴史学の博士号、とくに中東の歴史を取るつもりでした。アラビア語を2年間勉強して、チュニジアでアラビア語を学ぶ奨学金を手にしました。チュニジアでは英語を教えるきっかけがあり、最初は興味がなかったのですが、実際にやってみるととっても面白いと思ったんです。とても楽しかったですよ。
チュニジア留学を終えてアメリカに戻って、TESOL(英語圏に住む外国人のための英語教授法)のサーティフィケートをとって博士号で勉強する傍らで英語を教えることにしました。そしてTESOLの勉強を続けているうちに英語教育の分野にもっと興味があることに気づいたんです。それで博士号は1年で辞めて言語学の道に進んだんです。この決断を後悔したことはありません。
また英語以外の言語の構造や文化を知ることで、英語の特徴がよく分かるようになったと思いますし、チュニジアでの経験やアラビア語を学んだことはすべて今に生きていると思っています。
なかには文法は自分の国で学んで、アメリカに語学留学に来たときにスピーキングやリスニングに注力すべきという意見もあるようですが、先生はどのように思いますか?
文法とスピーキングやリスニングは切り離して考えられないと思います。文法はすべてのスキルの一部であり、無視できない部分です。文法の知識なしに会話力をあげることは難しいし、文法の理解なしに英語が聞き取れるようにはなりません。文法は言語の基本で、スピーキングやリスニングはその知識をアウトプットすることだと思います。
先生はたくさんの日本人学生を教えた経験があると思いますが、日本人学生についてどのように思われますか?
日本人学生は教室内の態度という点で、他のアジア人学生と似ている部分があると思います。つまり礼儀正しく、おとなしく物静かだということです。ただすべての日本人学生がそうだと決めつけるのは危険だと思っています。外交的でお話好きな日本人学生にも出会ってきましたよ。非常に熱心に勉強する日本人学生もいましたし、逆に勉強に全く興味を示さない日本人学生もいました。
学生の出身国がどこであれ、それぞれの目的を持ってUCSD Extensionに学びに来ています。実際に学生に会うまではどういう学生かと判断はしたくないと思っています。でもわたしは日本の文化が大好きなので、日本からの学生がクラスにいると嬉しくなりますね。
UCSD Extensionではコースの最後に教師評価システムがありますね。先生の授業は人気なので高得点を得ていると思いますが、評価されることに対して緊張することってあるんですか?
ふふふ、もう緊張することはないですね。もちろん若かったころはありましたよ、いつも自分が十分ではないんじゃないかと心配して。時を経て繰り返しているうちに、自分のベストを尽くすことしかできないということに気づきました。
アメリカには無数の語学学校があると思うのですが、UCSD ExtensionのELIは他の語学学校とどう違うのでしょう?
わたしのキャリアを通じて、本当にたくさんの語学学校で教えてきました。でもUCSD Extensionで教えることが決まったとき、わたしは飛び上がるほど喜びましたよ。だってUCSD Extensionは南カリフォルニアでベストの語学学校ですから。南カリフォルニアはわたしの出身地でもあります。UCSD
Extensionは質の高い教育に力を入れているし、受講生にも質の高い学びの経験を提供することに真剣です。ここで教えている先生は皆トップレベルです。先生たちは質も高く、教えるプロとして情熱を感じています。
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